つみたてNISAとは何か? 初心者でもわかる! お得な投資のはじめ方
こんにちは! 投資の世界へようこそ!
「投資」って聞くと、「なんだか難しそう…」「お金持ちがやるものじゃないの?」なんて、ちょっぴり構えちゃう方もいるかもしれませんね。でも、安心してください! 実は、私たちのような普通の人が、とってもお得に、そして気軽に始められる「つみたてNISA(ニーサ)」という制度があるんです。
この記事では、そんなつみたてNISAについて、投資がまったく初めての方でも「なるほど!」と納得できるように、優しく、そして丁寧に解説していきます。専門用語はできるだけ避けて、まるで友達とおしゃべりするみたいに、肩の力を抜いて読んでみてくださいね。
さあ、一緒に「お得な投資」の扉を開いてみましょう!
そもそも「NISA」って何?
つみたてNISAのお話を始める前に、まずは「NISA」という言葉から説明させてください。
NISAとは、「Nippon Individual Savings Account」の頭文字をとったもので、日本語にすると「少額投資非課税制度」と言います。なんだか難しそうですが、要するに「国が、『投資を頑張る人を応援するよ!』って作ってくれた、とってもお得な制度」のことなんです。
普通、投資で儲けた利益には、約20%の税金がかかります。例えば、10万円儲かったら、そのうち2万円は税金として国に持っていかれちゃう、ということですね。でも、このNISAという制度を使えば、投資で得た利益が、なんとゼロ円! 税金がかからなくなるんです! これ、すごくないですか? せっかく頑張って増やしたお金が、そのまま自分のものになるなんて、夢みたいですよね。
NISAにはいくつか種類があるのですが、今回お話しする「つみたてNISA」は、特に投資初心者の方におすすめのNISAなんです。
つみたてNISAって、どんな制度?
それでは、いよいよ本題の「つみたてNISA」について、具体的に見ていきましょう。
つみたてNISAは、その名前の通り「積立(つみたて)」と「NISA」が合わさった制度です。
1. 「つみたて」ってどういうこと?
「つみたて」とは、毎月、決まった日に決まった金額を、コツコツと積み立てていくことを指します。例えば、「毎月1万円を、給料日後に自動で投資に回す」といったイメージです。
一気に大金を用意する必要がないので、お財布にも優しいですよね。毎月少額でも、コツコツ続けることで、長い時間をかけて大きな成果を目指せるのが積立投資の魅力です。
2. つみたてNISAの「非課税メリット」
先ほどもお伝えした通り、つみたてNISAの最大の魅力は、投資で得た利益に税金がかからないことです。
- 年間投資上限額: 1年間で最大120万円まで投資ができます。(2024年以降の新NISA制度)
- 非課税保有限度額(生涯): 生涯にわたって投資できる合計金額は1,800万円です。(2024年以降の新NISA制度)
- 非課税期間: 利益に対して税金がかからない期間は、なんと無期限です!(2024年以降の新NISA制度)
以前のつみたてNISAは非課税期間が20年と決まっていましたが、2024年から始まった新しいNISAでは、この期間が無期限になりました。これは本当に大きな変更点で、より長く、安心して資産を育てていけるようになったんです。
3. 対象商品は、国が厳選!
つみたてNISAで投資できる商品は、国が「これは初心者にも安心で、長期の資産形成に適している」と判断した、安全性の高い商品に限定されています。具体的には、「投資信託(とうししんたく)」と呼ばれる金融商品が中心です。
投資信託とは、私たち投資家から集めたお金を、専門家が代わりに国内外のさまざまな株や債券などに分散して投資してくれる商品のこと。つまり、私たちは投資のプロに、運用をお任せできるんです。
色々な商品がありすぎて選べない!という心配も少なく、安心して始められるようになっているので、投資の知識がなくても大丈夫ですよ。
つみたてNISAの「ここがすごい!」まとめ
- 少額から始められる! 毎月数千円からでもOK。
- 自動でコツコツ積み立て! 面倒な手間いらず。
- 投資で増えた利益に税金がかからない! これが一番のメリット!
- 長期的に資産を増やしやすい! 時間を味方につけて成長。
- 国が選んだ安心な商品! 迷わず選びやすい。
- いつでも引き出し自由! いざという時も安心。(※ただし、非課税枠を再利用するには制限があります)
どうですか? 少しずつ「つみたてNISAって、なんだか良さそう!」って思えてきましたか?
つみたてNISAを始めるには? 具体的なステップ
「よし、つみたてNISA始めてみようかな!」そう思ったら、次は具体的な始め方を見ていきましょう。とってもシンプルなので、ご安心くださいね。
ステップ1:証券会社の口座を開設する
つみたてNISAを始めるには、まず「証券会社」に口座を開く必要があります。証券会社とは、株や投資信託などを売買するための窓口となる会社のことです。
「え、銀行じゃだめなの?」と思うかもしれませんが、銀行でも一部の商品は扱っていますが、投資信託の種類が豊富で、NISAに特化したサービスを提供しているのは、やはり証券会社が主流です。
最近は、ネット証券と呼ばれるオンラインで手続きが完結する証券会社が人気です。自宅にいながらスマホやパソコンで簡単に口座開設ができ、手数料も安めなのが特徴です。
どこの証券会社がいいの?
- 楽天証券、SBI証券、マネックス証券などが大手で、初心者にも使いやすいと評判です。
- NISA口座の開設手続きは、通常口座とは別に申し込む必要があります。
口座開設には、マイナンバーカードなどの本人確認書類が必要になります。オンラインで写真を撮ってアップロードするだけで完結するところが多いので、意外とスムーズに進みますよ。
ステップ2:購入する商品を選ぶ
口座開設ができたら、次はいよいよ「どの商品に投資するか」を選びます。
つみたてNISAの対象商品は、先ほども説明したように、国が厳選した投資信託です。たくさん種類がありますが、初心者の方におすすめなのは、以下のポイントを参考に選ぶことです。
- 「全世界株式」や「全米株式」のインデックスファンド
- これらのファンドは、世界中の、あるいはアメリカ全体の幅広い企業の株に分散して投資してくれるので、非常にリスクが低く、長期的な成長が期待できます。
- 特定の企業に集中して投資するよりも、世界経済全体の成長に乗っかるイメージなので、安定感があります。
- 手数料(信託報酬)が安いもの
- 投資信託には、運用を任せるための手数料(信託報酬)がかかります。この手数料は、毎年かかるものなので、できるだけ安いものを選ぶのが鉄則です。
- 「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」や「SBI・V・S&P500インデックスファンド」などが、手数料が安く、人気のファンドです。
最初は1つの商品に絞って始めても大丈夫です。迷ったら、まずは手数料の安い「全世界株式」や「全米株式」のファンドを選んでみるのがおすすめです。
ステップ3:積立設定をする
購入する商品を決めたら、いよいよ積立設定です。
証券会社のウェブサイトやアプリから、「積立設定」の画面に進み、以下の項目を設定します。
- 毎月の積立金額: 例えば「1万円」「3万円」など、無理のない範囲で決めましょう。新NISAでは年間120万円まで投資できるので、月10万円まで積み立てられます。
- 積立頻度: 毎月が一般的ですが、毎日や毎週選べるところもあります。
- 積立日: 給料日後など、ご自身のお金が口座に入ってくる日を選ぶと良いでしょう。
- 引き落とし方法: 銀行口座からの自動引き落としなどが選べます。
一度設定してしまえば、あとは自動で積み立ててくれるので、手間がかかりません。まさに「ほったらかし投資」ですね!
ステップ4:あとは定期的にチェック!
積立設定が完了したら、あとは基本的に「ほったらかし」でOKです。毎日株価をチェックしたり、頻繁に売り買いする必要はありません。
ただし、年に数回程度、ご自身の資産がどうなっているか、定期的にチェックする習慣はつけると良いでしょう。証券会社のマイページにログインすれば、現在の資産状況や、これまで積み立てた金額、増えているのか減っているのかなどを簡単に確認できます。
もし、生活状況が変わって積立金額の見直しが必要になったり、目標が変わったりした場合は、いつでも設定を変更できますので安心してください。
つみたてNISAで知っておきたいこと(ちょっとだけ踏み込んだ話)
ここまでで、つみたてNISAの基本的なことはバッチリ理解できたと思います。ここからは、もう少しだけ、つみたてNISAを賢く使うためのポイントをお伝えしますね。
「長期・積立・分散」の3原則
投資の世界には、「長期・積立・分散」という大切な3つの原則があります。つみたてNISAは、まさにこの原則にぴったりの制度なんです。
- 長期: 短期間で一喜一憂せず、数年~数十年という長い目で資産を育てていくこと。
- 株価は短い期間で見ると上がったり下がったりしますが、長い目で見ると、世界経済は成長していく傾向にあります。時間を味方につけることで、リスクを抑えつつ大きなリターンが期待できます。
- 積立: 毎月コツコツと、決まった金額を買い続けること。
- 「ドルコスト平均法」という効果が期待できます。これは、価格が高い時には少なく買い、価格が安い時には多く買うことになるため、結果的に平均購入価格を抑えることができるという考え方です。
- 分散: 投資先を一つに絞らず、複数の地域や業種、商品に分けて投資すること。
- 「卵は一つのカゴに盛るな」という投資の格言があるように、どこか一つの投資先がダメになっても、他の投資先でカバーできるように、リスクを分散させることが大切です。つみたてNISAの対象商品は、最初から分散投資に適したものが選ばれています。
この3原則を意識することで、より安心して、そして効率的につみたてNISAを活用することができます。
制度改正(2024年からの新NISA)について
この記事は、2024年から始まった新しいNISA制度に基づいて解説しています。以前のNISA制度をご存知の方もいるかもしれませんが、新しいNISAは、より使いやすく、より多くの人が投資を始めやすいように大きく改善されました。
主な変更点は以下の通りです。
- 年間投資枠の拡大: 以前はつみたてNISAが年間40万円、一般NISAが年間120万円でしたが、新しいNISAでは「つみたて投資枠」が年間120万円、「成長投資枠」が年間240万円となり、合計年間360万円まで投資できるようになりました。
- 非課税保有限度額の新設: 生涯にわたって投資できる合計金額として1,800万円という枠が新設されました。このうち、成長投資枠は1,200万円までです。
- 非課税保有期間の無期限化: 以前はつみたてNISAが20年、一般NISAが5年でしたが、新しいNISAでは無期限になりました。
- 非課税枠の再利用可能化: 投資した商品を売却すると、その分の非課税枠を翌年以降に再利用できるようになりました。
これらの改正によって、私たちは以前よりもさらに、長期的に、そして柔軟に資産形成ができるようになったんです。まさに「家計の強い味方」になってくれる制度ですね。
損失が出たらどうなる?
投資には、「元本保証」という言葉がないように、元本(投資したお金)が減ってしまうリスクもゼロではありません。株価が下がって、一時的に損が出てしまう可能性もあります。
ですが、つみたてNISAで選べる商品は、基本的に長期的な成長を目指すものが中心です。もし一時的にマイナスになったとしても、焦って売ってしまわずに、長い目で見て回復を待つのが鉄則です。先ほどの「ドルコスト平均法」の効果も相まって、長期で続ければ続けるほど、プラスになる可能性が高まります。
「なくなっても困らないお金」で始めることが大切ですが、つみたてNISAの仕組み自体が、リスクを抑えながら資産を増やしていくように設計されているので、過度な心配は不要です。
iDeCo(イデコ)との違いは?
つみたてNISAと同じように、国が用意したお得な投資制度に「iDeCo(イデコ)」というものもあります。
iDeCoは、私的年金制度の一つで、老後の資産形成を目的とした制度です。つみたてNISAとの主な違いは、以下の点です。
- 目的: iDeCoは「老後資金」の準備、つみたてNISAは「教育資金」「住宅資金」など、幅広い目的の資産形成。
- 税制優遇: iDeCoは、掛金が所得控除の対象となり、所得税や住民税が安くなるというメリットがあります。つみたてNISAは、運用益が非課税になるメリットです。
- 引き出し制限: iDeCoは、原則60歳まで引き出しができません。つみたてNISAは、いつでも引き出しが可能です。
どちらも魅力的な制度ですが、それぞれにメリット・デメリットがあります。ご自身のライフプランや目的、資金状況に合わせて、どちらか一方、あるいは両方を活用することを検討してみるのも良いでしょう。
まとめ:つみたてNISAで未来の自分に投資しよう!
さて、今回は「つみたてNISAとは何か?」というテーマで、その仕組みや始め方、そして知っておきたいポイントについて解説してきました。
「投資」と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、つみたてNISAは、国が私たち個人の資産形成を応援してくれる、とてもお得で、そして始めやすい制度です。
- 少額からコツコツ始められる
- 投資で得た利益に税金がかからない
- 国が選んだ安心できる商品で運用できる
- 一度設定すれば、あとは自動で積み立ててくれる
- 長い目で見て、着実に資産を増やしていける可能性が高い
これらのメリットを最大限に活かせば、未来のあなたの生活が、きっと今よりも豊かになるはずです。
もちろん、投資は「必ず儲かる」というものではありません。ですが、預貯金だけではなかなか増えない今の時代だからこそ、つみたてNISAのような制度を賢く利用して、自分のお金を「働かせる」という考え方を取り入れてみてはいかがでしょうか。
まずは、お好きなネット証券の口座開設から始めてみましょう。きっと、新しい世界が広がるはずです。
このブログが、あなたの投資デビューの一歩を踏み出すきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。
さあ、今日から未来の自分へ、お得な投資を始めてみませんか?
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